強いチームはオフィスを捨てる

強いチームはオフィスを捨てる: 37シグナルズが考える「働き方革命」

強いチームはオフィスを捨てる: 37シグナルズが考える「働き方革命」

子供が産まれ、元気に歩き出してからというもの、在宅勤務に漠然と興味を持つようになりました。 そんな折りに、Twitter上で37signalsによるリモートワークをテーマにした本書を見つけたので読んでみました。

本書ではリモートワークのメリットやチームでの働き方、落とし穴などが説明されています。 読み始める前はアメリカ企業のプラクティスなので日本企業にそぐわない部分がそこそこあるのかと思っていました。しかし、チームビルディングの方法働き方メンバーに求められる資質など各章で解説されている考え方や引き合いに出されている話しは概ね違和感がなく理解できるものでした。

私が現在勤めている会社はインターネット業界に属し、世間的に柔軟な働き方ができる部類にカテゴライズされています。しかし、意外なことに在宅勤務の制度がありません。ツール的にはプロジェクト管理にはJIRAなどのグループウェアを、ソースコードの管理にはGithub Enterpriseを使っており、37signalsと大差はありません。また、プログラマやデザイナーは毎日オフィスにいなくても仕事が回ると思われるのにです。
在宅勤務制度が未だにない理由は、仕事的にはプロデューサー・ディレクターが会議好きという点や、社員間の関係が非常に密で飲みニケーションを大切にする点に関係があるのかもしれません。(社歴が2年強でまだその辺りを把握しきれていません。)

今の会社と37signalsのワークスタイルなどを比較しながら読み終えて、結局リモートワークをうまく実践できるかは企業文化にかかっているのではないかと感じました。
最近子持ち社員が増えてきているので、企業文化が良質に変化してリモートワークが社内制度化されることを願うばかりです。